第3回レポート:プロジェクトの5つの具体的な取り組みについて

「移住者の定住ケアと集落の主体性を構築するための空き家ゼロチャレンジ宣言集落サポート事業」
(国交省 令和3年度 住宅市場を活用した空き家対策モデル事業)

第三回レポート

【テーマ】プロジェクトの5つの具体的な取り組みについて
【キーワード】
・集落の実態ヒヤリング
・いざ災害プロジェクトについて
・移住者への情報提供について
・集落のルールブックプロジェクトについて
・空き家予防365について

テキスト版

皆さんこんにちは、ふるさと福井サポートセンターの北山でございます。今日も宜しくお願い致します。

今日は3回目ですね。前回に引き続き事業内容のお話しをしていこうかなと思っています。改めてですが事業名は「移住者の定住ケアと集落の主体性を構築するための空き家ゼロチャレンジ宣言集落サポート事業」という長い名前で、いつも出すのですが覚えられません。

どういうことをやるかは前回お話ししました。大きなプロジェクトとして2つあるというお話しもしました。「いざ災害プロジェクト」と「集落ルールブックプロジェクト」この2つのプロジェクトを元にして集落の主体性が構築できるのかというお話しです。

実際それをやるためにいくつかこういうふうにやりますよというのは、国交省の申請書にも書いたのですが簡単に説明しますと5つあります。

1つは集落の実態を知らないといけませんので集落のヒヤリングを行おうと思っています。そして情報収集。私たちの福井県美浜町で昨年その前の年から集落の元気プランというのがありまして、集落がそれぞれ37集落あるのですがその集落の皆さんが集まって、「うちの集落はこんなことがしたい、こんなことを目標にしていく」というのを計画として出すという事業がありまして、そこに書いてあることの中でも空き家のことを書いてくださる方もけっこういらっしゃったのです。そのへんを役場と情報共有しながら集落で空き家を問題視しているというところの情報なども聞き取りしながら、プラスそこから集落の区長さんはじめ役員さんとお話ししながら、これから目指す集落の形みたいなものを聞けたらいいかなというふうに思っています。

2つ目の「いざ災害プロジェクト」というお話しです。これは前回もお話ししましたけれども、何か災害があった時に受け入れができるような、そして受け入れをするには住まいがいると。住まいの空き家を確保できたらいいなというところ。まずは所有者の方に連絡を取り「こういうことを考えていますが、皆さんどうでしょうか」と返事をいただくのが第一歩だと思うのです。そこでオッケーということであれば次の作戦。では家は現在どうなっているのか。使える状態なのか使えない状態なのか。例えばガス水道電気などのライフラインの設置ですね。ライフラインも空き家にすると元から切ってあるところもありますし、いざ使おうとなった時には誰の契約でどこに連絡しないといけないのかというのがけっこう手間取るのです。ですので、準備する情報もここで得ようかなというふうに思っています。

3つ目は移住者の情報提供でございます。我々はどちらかというと空き家のことが主ですので、空き家の所有者の方の連絡先は分かるのですが移住者の方の情報提供ってどこからくるの?という話になるのです。今まではどうしていたかというと都度空き家マッチングツアーに参加いただいた方が主になっていたのですが、移住者の方もたくさん声をいただかないといけないということで、福井県のUターンIターンを受付している出先機関であったり県のそういう部署であったり、身近でいうと美浜町の部署であったり。そういうところと連携しながら「相談があればお声かけください」というような話ですね。ネットワークの構築が主になってくると思うのですが、この情報を収集する繋がり、まずどこにどんな情報があるのかということも改めて考えないといけないなと思いますのでそれをここでやっていこうかなと思っています。

次に4つ目は「集落のルールブック」ですね。先ほども言いましたが移住者の方がいきなり住んで右も左も分からない状態で集落の定住をみたいなことを言ってもピンとこないので、事前に「この集落はこういう集落で、このような祭りがあったり行事があったりするのですよ」と。そして雰囲気はこんな感じで年に1回みんなでバーベキューをするというような流れをつかめるルールブックのようなものを作っていただこうと。そのためには、部外者の人がそれをつくるというのは変ですから、まずはどういうものがあるのかもしかしてそれが既に存在しているかもしれませんし、存在はしていないのだけれども口伝いでいっているなど。もしくはぜんぜんなくてこれから作ったほうが多いのではないかというところもあると思いますので、そのへんを整理して集落のルールブックへの取り組みにつなげようかなと思っています。

5つ目は空き家予防365というのがふるさぽで毎日配信しております。この目的は何かというと、そもそも空き家の早期決断をというテーマを打ち出しています。これは所有者だけの問題ではなくて、所有者以外の集落の人であったり町全体の人であったりに空き家というのは持っていてもだめですと。

放置するのは1番ダメですし早くなんらかの方法、家族で使うとか売るとか貸すとか解体するもそうです。何かの方向性をつけていかないと、あとあとご自身が大変なことになりますしその周りの集落の方も迷惑しますよということをみんなに情報を伝える、特定の人だけに伝えるのではなくてみんなに伝えていく事が非常に大事だなと思い、昨年の国交省のモデル事業の中でも1部作りましたけれどもその中の延長上で空き家予防365、毎日1つのポイントをあげながら「こうした方がいいですよとかこうした方が早期決断に繋がりますよ」とポイントをお伝えしている番組があります。LINEで情報提供をしているのとyoutubeで配信しているのがあるのですが、これを地元のケーブルテレビの番組で載せようかなと思っているのです。毎日出すというのは費用的にもちょっと今回の予算では難しいですので、週に1回まとめてとかもしくは少し違う形で毎日ではなくてどこかの日をピックアップして大きく広げて番組にするというふうにしようと思っています。

動画作成は我々のスタッフでやっていますので引き続き作ってはいくのですが、これをどう町民の皆さんにたくさん見ていただき自分事として考えていただくきっかけを作りたいというのがこの空き家予防365の事業です。

この5つを8ヶ月事業として動かしますが、8ヶ月後に集落がどう変わっていくか。もっといったら町民の皆さんが1人でも多く空き家に関心を持ち前向きに考えていく事がどこまで実現できるか。これはやってみないと分かりません。毎年この事業はそうなのですがチャレンジしていったあとどうなっていくか。うまくいくこともあるかもしれませんし、新しい課題が出てくるかもしれませんがやってみないと分からないというのが本音ですので、ともかくこれからもう既に動いてはいますがやっていこうかなと思っております。

ということで今日は取り組みについてお話しさせていただきました。次回からは都度「こんな動きがあったとか、こんなおもしろいことがあったとか」「困ったな、これどうしようかな」ということも言っていこうかなと思っています。ただ実名を出すと非常にいろんな問題が出てきますので、少しぼんやりさせた形でお伝えするかもしれませんけれども、分かりやすくできれば皆さんも自分事として「うちの町でもよくあるな」とか「うちの町ならこうするな」みたいなことを考えるきっかけにこの動画がなればというふうに思っております。ということで次回もお楽しみください。ありがとうございました。

レポートの一覧に戻る