地元、福井県美浜町において、
実態調査からマッチングまでの空き家対策に総合的に取り組んでいます。
1.空き家の実態調査
美浜町からの委託事業として、平成27年度に空き家の実態調査を行いました。当初想定した250件をはるかに超える400件の空き家がありましたが、『ふるさぽマップ』を活用し、女性職員2名の調査員で効率的に調査を進めることができました。
2.空き家の判定作業
「ふるさぽマップ」で調査した空き家情報を調査員と専門家(1級建築士等)にて評価を行います。公平な目を保つために、写真や点検情報をもとに、調査した側の意見も徴収しながら4段階で評価します。
3.空き家のデータベース作成
『ふるさぽマップ』を使って調査したデータはパソコンで一元管理できます。調査した内容はもちろんのこと、苦情や所有者とのやり取り、空き家マッチングの履歴などもデータベース化します。いままでバラバラになっていたデータをまとめてスッキリ表示させることができます。
4.所有者への意向調査
空き家となった物件に対して、所有者が今後どう活用するのか、管理できない場合の対策についてどう考えているのかをアンケート形式で調査します。利活用するための所有者の協力は一番大切な部分です。
5.空き家の利活用
空き家見学ツアーの実施
利活用できる空き家に関しては、所有者の意向に沿いながら利用者とマッチングを行います。賃貸、買い取り希望の方をふるさぽで集客し、1日5~8件程度の空き家を移動しながら見学していただきます。物件を気にいってくださった方には後日所有者とお話合いを持っていただくことになります。そこで相互理解が得られればマッチング成功となります。
地元ケーブルテレビ
2012年、最初に空き家見学ツアーを開催したときに、地元のケーブルテレビに取材していただきました。
6.空き家の適正管理
空き家を長く使える状態に保つためには、所有者にしっかり管理をしていただく必要があります。ふるさぽが見てきた経験から、1年間放置しておくと空き家はすぐに使える状態でなくなる確率が高いです。空き家を適正な状態に保っていただければ、また次の世代に笑顔とともにつなぐことができるので、適正管理は非常に重要な課題です。