「転職なき移住」を促進するためのふるさぽからの提言

「転職なき移住」というキーワードが、昨今のニュースで賑わせています。
政府の方向性を決めていく まち・ひと・しごと創生基本方針の中に盛り込まれているもののひとつです。
内容を紐解いていくと、今までどうしても移住を決断しようとすると、仕事をやめて田舎暮らしを行わなければなりませんでした。しかし、この発想を変えて、テレワーク中心とした働き改革を行うことにより、仕事をやめずに移住を実現できる社会へという流れをさすようです。

私たちも空き家マッチング事業を行う上で、移住される方のほとんどが仕事が見つからないという点がひとつのハードルでしたが、ここを社会全体で取り組んでいくと言う形になればひとつの大きなハードルが下がり空き家マッチングの可能性も広がっていきます。

しかしもう一つのハードルがあることをみなさんご理解されていますでしょうか。
それが家の確保です。いわゆる住まいの確保です。
空き家を利用した住まいの確保を考えると、実は現場では空き家があるけど空き家がないという奇妙な現象が起きています。

私たちの福井県美浜町は、3600世帯存在していて 400件近い空き家が存在していますが、そのうち10%ほどの物件しかすぐに使えるような物件がなく、移住者の方がすぐに住まいとして利用できる物件は非常に数件かありません。
その原因は空き家をお持ちの所有者の方が決断を先送りしていることに原因があります。

つまり、移住希望される方が来られても、彼らにその家の紹介ができない。つまり空き家はあるけど紹介する空き家がないということになっているのです。

一方で移住に関しては都内等での移住フェアなどで移住者を呼び込み、力を入れていますが、肝心な住まいの確保ができていないというアンバランスさが現状のようです。

このアンバランスを解消するためにふるさぽからの提言は、

「転職なき移住」を促進するためには移住サポーターに空き家マッチングスキルを身につけてもらう。

空き家が先か、移住が先か。
色んな意見はあるかと思いますが、私たちは、空き家確保が先だと考えています。

もちろん、移住の取り組みも時間のかかる大変な取り組みです。
理想は、空き家を確保してからの移住ですが、そうも言っていられないのが現実です。

移住者確保の取り組み。
空き家確保の取り組み。
両輪で回していく必要があると考えています。

そしてこの課題を解決するために、ふるさぽでは移住サポーターの方々に向けて、使える空き家確保のためのスキルアップ講座をオンライン上で実施することにいたしました。

だれでもどこでも、空き家マッチングスキルを学べるようにガイダンスを含めた6本の動画をご提供する予定をしております。

空き家確保のための 移住サポータースキルアップ講座」に関するお問い合わせは、お問い合わせフォームよりお問い合わせください。

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