ごあいさつ

空き家対策特別措置法に対応すべく、
空き家を適切に利活用するために必要なノウハウを提供します。

北山大志郎

NPO法人ふるさと福井サポートセンター理事長の北山大志郎です。

当団体は、空き家とそこの住みたい人とをマッチングする団体で、平成22年頃から活動をはじめました。私の本業である土木解体業の仕事をしながら、空き家は壊すより残した方が絶対に未来につながるという思いからスタートした活動です。

さまざまな活動がつながり、役場委託事業として空き家調査を行う機会がありました。じっくり町内全域を調査してみると、新たな空き家の増加と以前に確認した空き家の老朽化のふたつの事実に驚きました。私たちの想像以上のスピードで空き家は増え続け、また傷みが激しくなっているのです。

ご存じの通り、平成27年5月に空き家対策特別措置法(空き家特措法)が完全施行され、老朽化してしまった空き家(特定空き家)が社会問題として注目されはじめました。しかしながら私は、実は老朽化してしまう前の空き家への対応に問題があるのだと感じています。空き家が生まれたら、いち早く次に住む方をつなげることが大切です。そのためには、空き家の全体像を迅速かつ的確に把握する必要があります。ところがそれが難しい……この調査時間の短縮が大きな課題であり、まず最初に乗り越えるべきテーマであることは、空き家対策に関わっていらっしゃる方ならご理解いただけるでしょう。

私たちは、地元である福井県美浜町の空き家対策を進める一方で、全国1718市町村(平成26年4月5日時点)の空き家担当者様やまちづくり団体の皆さまが、それぞれの地域の空き家対策を着実に進めていただけるよう、私たちが試行錯誤を繰り返しながら培ってきたノウハウや事例、専用のツールなどを提供いたします。

当法人の取り組みが日本全国の空き家調査や利活用に役立てば、私たちの思いも大きく前進いたします。福井県や北陸エリアにとどまらず、日本全国どこにでも足を運びますので、ぜひお声がけいただければ幸いです。

代表理事 北山大志郎