ふるさぽレビュー:松尾たいこ氏(アーティスト・イラストレーター)

まずは地元のことを考え、だけど未来を見据えた地道な活動。

アーティスト・イラストレーター 松尾たいこさん

このたびは受賞おめでとうございます。
「まだまだ住める家が壊されていくのは忍びない」そんな気持ちからスタートした代表の北山さんの取り組みや思いが周りを動かし、協力する人も増え、この日につながったのだと思います。

私が陶芸を始めたい!と福井県内に場所を探し始めた時、友人だった北山さんのおかげで、越前町そして現在は美浜町にアトリエ兼住居をお借りすることができました。
それから数年、メンバーの活動を間近で見させていただいています。
彼らは、まずは地元のことを考え、だけど未来を見据え、客観的な目線も持ちながら、ひとつづつ問題を解決していこうと活動されています。本当に地道に。
周りに理解されなかったり、途中でうまくいかなくなったりと、へこたれそうになっていた姿も見ていたので、なおさら今回のことは飛び上がりたくなるぐらい嬉しいです。

「福井に行ったことがないけれど、なにがあるの?」
「東京と福井の他拠点生活ってどんな感じ?」
私の周りには、こうやって福井に、そして私たちのような複数の拠点を持って暮らすことに興味を持ってくれる人がたくさんいます。

おかげでこれまで10数件の県内外の雑誌・テレビなどのメディアの取材も受けました。
また遊びに来てくれた友人の数は昨年だけで8人、トータルで30人を超えたのではないでしょうか。そのほとんどは、福井に一度も来たことがない人。
そしてみんな笑顔で「来てよかった。福井大好き。」と帰っていきます。

それもふるさぽメンバーをはじめとする、地元の人たちが私たちを温かく迎えてくれ、また魅力的な場所を作ってくれているからこそ。
これからも微力ながら、福井の魅力をたくさんの人に知ってもらえるお手伝いをさせてくださいね。