ふるさぽレビュー:中村伸一氏(福井県おおい町国保名田庄診療所 所長)

解体業者の人が医者の僕になんの用事?

中村伸一さん(福井県おおい町国保名田庄診療所 所長)

2013年某日、北山さんは僕のところにやってきた。
敦賀市内の空き家の解体を頼まれたらしい。

なぜ? 解体業者の人が医者の僕になんの用事?

話を聴くと、解体を依頼された空き家は、その昔、開業医の診療所兼自宅だったとのこと。名門K大学医学部を卒業した医師が開業し、長年その地域にはなくてはならない診療所だったらしい。

だからなんなの?

解体しようとしたら、そこに残された看板や写真を見て、その家の歴史を感じ、その当時の風景を想像し、近所の人たちからいかにその診療所が大切な存在だったかを聞かされて。。。解体するような心境にならなくなったらしい。

気持ちはわかる。だけど、だから僕に何をしてほしいの?

「診療所だった空き家を地域の再生に、できたら地域医療の再生に役立てたい」と北山さんは熱く熱く語った。

医療崩壊と言われて久しい。医師の偏在などのため、地域の医療が厳しい状況になっている。地域医療の再生は、国や地方自治体、医師会などが策を講じても、有効な手立てがみつからないほど、難しいことである。

そんな無茶な。。。

何かに一歩踏み出すときは、あまり理屈で考えない方がいい。
わけわからんけど、なんか熱い!とっても熱い!!

その日から僕は、北山さんとふるさぽに協力することに決めた。

2014年、その空き家は、空き家利用活用リノベーションのモデルハウス『朱種』として生まれかわった。

朱種で僕は、何度も地域医療に関する講演会を開いていただいた。
講演することで、自分にとっての地域医療を見直すきっかけにもなった。また、医療の枠に留まっていては出会えないような人との交流もできた。ありがたい経験だった。

今、朱種は、地域の拠点として、またそれだけでなく、地域と都市部の人たちを結びつける存在となっている。
そして、ふるさぽの活動はどんどん広がっている。

何かの本で読んだことがある。
希望とは、ただ単に夢を描くことではない。
希望とは、叶わないかもしれないことに対して弛まず努力できることだと。

希望を持って前進する北山さんとふるさぽをこれからも応援します!

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