
令和元年10月28日(月)に東京都の住宅金融支援機構 本店 すまい・るホールにて、住生活月間実行委員会主催(後援:国土交通省)の『住生活月間フォーラム』にパネリストとして参加しました。
・野澤千絵(東洋大学 理工学部 教授)
・井上健次(埼玉県 入間郡毛呂山町 町長)
・北山大志郎(NPO法人ふるさと福井サポートセンター 理事長)
・佐別当隆志(株式会社 アドレス 代表取締役)
(主催:住生活月間実行委員会 後援:国土交通省)
10月は住宅月間ということで、今年のテーマ「空き家の利活用?ネクストステージへ」を中心としたイベントが行われました。今回はNHKの番組でご一緒させていただいた、野澤先生と美浜町で「クリエイター イン レジデンス」として活躍いただいている佐別当隆志さんとのパネルディスカッションでとても楽しみなイベントでした。
二部構成のイベントで、一部では野澤先生の基調講演。都市計画の専門家であるのですがその側面から空き家の現状やこれからの取り組みなど幅広い講演をお聞きしました。特にこれから出てくる空き家予備軍の重要性をお話ししていたのがとても印象的でした。二部では、野澤先生が司会進行役になり、井上町長さん、北山、佐別当さんが事例発表をそれぞれ行い空き家の未来を考えて行きました。
井上町長さんは、行政としての取り組みを野澤先生たちのお力を借りて取り組んでいることを中心にお話しされていましたが、やはり取り組みを次に繋げるために誰がそれを行なっていくのかという視点での問題点を定義されていたのがとても印象的でした。
北山は、所有者の早期決断が空き家問題を解決する取り組みを時系列に説明をし、行政と民間の役割分担を行いながら空き家問題は取り組むべきという実体験における話をいたしました。空き家はいま空き家となっている物件はもちろんのこと、高齢者単身世帯いわゆる空き家予備軍というところにも問題点を置き考えていく必要ある視点も大切だということをお伝えいたしました。
佐別当さんは、今取り組まれている多拠点活動のサービス、アドレスについてお話され、いままでの常識からは考えられなかったアドレスホッパーの存在や不動産に関しては、所有からシェアに移行しつつあるという大きな転換期を迎えているお話もいただきました。
分野の違うそれぞれの専門家が切り口を変えて意見を出し合ういいパネルディスカッションになりました。特にふるさぽとアドレスとは、すでに協力関係で場所の提供を行なっている関係で、事例としてもわかりやすく説明できたのではないかと思っています。
空き家や空き地などこれから不動産への価値や存在そのもののあり方を考えさせられるいい機会になりました。