空き家調査の期間を短縮/『ふるさぽマップ』の特徴

空き家調査の現場で「地図・写真・状態」を登録してデータベース化!

空き家調査システム『ふるさぽマップ』の特徴

従来の空き家調査では、調査員は現場で紙の調査票に記入し、撮影はデジカメで行っていました。現場から事務所に戻ると、調査票とデジカメのデータを照らし合わせながら、PCに再度入力し直してデータベースを作成する必要があり、非常に時間がかかってしまいます。このように、調査段階で必要以上に作業時間をかけてしまうことは大きな問題です。なぜなら、その間にも空き家はどんどん老朽化が進行してしまうからです。

ふるさぽマップ/調査期間の短縮

『ふるさぽマップ』を活用すると、調査現場でiPadに「地図・写真・状態」を一気に登録することができるため、その場でデータベース化が完了してしまいます。このスピーディなデータベース化により、これまで調査にかかっていた時間の多くを、空き家の利活用に振り分けることができます。

現地調査からデータ出力まで独自システムで一括管理ができる『ふるさぽマップ』は、単に調査業務の効率化という側面だけでなく、その後に行う空き家マッチングなどの対策の実施に効果を発揮するところに大きな価値があります。

【美浜町の場合】
保有していただけのデータから、空き家の利活用につながるデータベースへ。
美浜町では平成24年度に空き家調査を全地区で行いました。そのときは区長さんへのヒアリングを基本に「件数」の把握を重視した調査になりました。住宅地図を頼りに空き家の確認を行い、約250件の空き家の存在が判明しました。
次に行った平成27年度の調査の際には、外観調査を中心に「状態」の判定も行う必要がありました。私たちは、空き家は経年による老朽化が激しいため、その時点での調査結果だけでなく、経年するごとの調査結果を管理する必要があると考えました。そうすると、一軒の空き家に対して、地図、調査内容、苦情履歴、所有者とのやりとりなどの情報を複数年度に亘って把握しなければなりません。それまでの経験から相当なデータ量になることは容易に想像できたため、データを管理するためのシステム(『ふるさぽマップ』)を独自に開発することにしました。
実際の空き家調査は、業務委託としてふるさぽが調査を行い、システムに入力したデータベースを成果物として美浜町に納品させていただきました。以後は行政職員のみなさんによって最新情報の更新が常に行われています。
『ふるさぽマップ』を導入するまでは、データを保有はしているものの、空き家の利活用に役立てることができる状態になっていませんでした。それが今では、利用価値のある新しいデータを参照したいときに即座に閲覧できるようになったため、空き家の利活用に繋げられるようになりました。行政の方からは、「もしこのシステムがなかったら、一年中、調査に職員を張り付けなければいけなかったな」といううれしい声もいただいています。

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